徹底した検査をすることで、安全・安心を支える

私が所属している検査課では、弊社で製造している小袋製品やフライ製品などの製品の出荷検査と、製品に使用する原料の受入検査を実施しています。

出荷検査では、小袋製品の検査として「一食あたりの重量が基準値以内か」、「賞味期限の記載内容がルール通りか」、「内容物が合っているか」、「シールがきちんとされているか」といった項目を検査します。
それに加えて、安全性を確認する為の微生物検査や、味やにおい、香りを評価する官能検査、検査機器を使う理化学検査など、さまざまな検査を行っています。

検査項目が数多くある上に、1日90品目程度の検査をしておりますので、検査員が複数の検査が担当できるように教育しています。それによって他の検査員が休んでも他の検査員が代わりに検査を実施できる体制を構築しています。そのため、お子さんの行事を優先して仕事を休むこともできますので、女性が働きやすい仕組み作りにも繋がっていると思います

女性が働きやすいよう充実した福利厚生制度を導入

検査課は女性が多い職場ですので、キャリアの途中に結婚や出産、子育てといったライフイベントを迎える人が多いです。とはいえ、産前産後休業や育児休暇をはじめとする福利厚生制度が充実している為、検査課で結婚や出産を機に離職する人はほとんどいません。また、教育体制も確立しておりますので、産前産後休業や育児休暇などで仕事のブランクがあっても復職しやすい環境を整えています。

検査課は、細かい作業や決まったルールに従ってこなす仕事が多いので、女性ならではの感性や能力を発揮しやすいと思います。例えば、検査結果が信頼性のあるものだという根拠を示す為に、「検査をした検査員に力量があるのか」、「使用した試薬は使用期限内のものか」、「検査機器に問題はなかったか」といったことをすべて記録として残す必要があります。根気のいる細かい作業が多くて大変な仕事ですが、納得のいく結果が出た時の達成感は格別です。その為、「検査の仕事が楽しい」という人が多いので、女性に向いている仕事だと思います。

能動的に動くことで仕事へのやりがいを見出す

検査課の仕事は、製造部が作った製品に付加価値を付けることです。つまり、検査をすることで「安全なものですよ」「基準を守ったものですよ」と、お墨付きを与えることで、弊社の商品に対する安心感が高まりますので、安心・安全な食品を提供しているという使命感を持って仕事に取り組むことができるのです。駄目なものは駄目と白黒はっきりしている業務でもありますので、「今日も仕事がきちんとできた」「いい結果が出た」という達成感にもつながります。

また、検査結果を各部署に報告する際、結果を伝えるだけではなく、改善に向けての提案も同時に行っています。検査結果を分析して、「こういう傾向があるんじゃないか」「ここに問題があるんじゃないか」といった問題を提起。それを関係部署と協議して、改善への方向性を見出していきます。単に検査の合否を報告するのではなく、能動的に取り組むことで「やらされている感」が払拭されて、検査課の仕事にやりがいを感じることができるのです。

女性でもキャリアアップできるチャンスあり

私自身が気をつけているのは、部下の生の声を聞く機会をきちんと作るということです。「どういう気持ちで仕事をしているか」「これからどう自分がなっていきたいか」「どんなことを目指していきたいか」といったことを定期的に確認して、モチベーション向上への関わりを心がけています。

その結果、「８時から17時まで働いて、お給料をもらえればいいや」というスタンスから、「キャリアアップしたい」という考えに部下たちも変わってきました。もちろん、仕事以外の限りある時間を育児や家事に当てているため、仕事とのバランスを考えると悩ましい部分もあると思います。ですが、私自身もそこに抵抗を感じつつ今のポジションに就いておりますので、「頑張れば、こうなれるんだよ」ということを、上司である私の姿を見ながらキャリアアップについて考えてもらえると嬉しいです。

スキルや知識よりも、大切なことは「食への興味」

弊社は食品会社ですので、やはり食べ物や食品に対して興味や好奇心のある人と一緒に働きたいです。教育体制が確立しており未経験の方でも安心して技術を身に付けられますので、知識やスキルに関する心配をする必要はありません。また、入社した後に勉強して検査の仕事に就かれている方もいますので、「理系の勉強をしてないから無理じゃないか」ということも関係ございませんので、臆することなく来ていただきたいです。

さらに、時代に合わせて会社もどんどん変わってきているため、女性でもキャリアアップを目指すことができる環境も整っています。女性が働きやすい職場であることは、男性にとっても働きやすい職場だということですので、年齢や性別問わず仕事のやりがいを求めて来ていただきたいと思っています。